看護師のボーナス平均は年85.6万円|1年目・年齢別・何ヶ月分かを比較
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数字で先に
- 看護師のボーナス(年間賞与)の平均は85.6万円。毎月の給料(所定内給与33.3万円)のおよそ2.6か月分(令和7年賃金構造基本統計調査)
- 1,000人以上の職場は105.7万円(約3.1か月分)、10〜99人の職場は62.4万円(約1.9か月分)。同じ40代前半で年に約71万円の差
- 経験0年の平均は11.4万円。統計の賞与は前の年の1年間の額なので、1年目はどうしても小さく出る
看護師のボーナス(年間賞与)の平均は85.6万円。毎月の給料(残業代を除く所定内給与33.3万円)の、およそ2.6か月分です(厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」)。夏と冬の2回で単純に割ると、1回あたり約42.8万円になります。
ただ、ボーナスは職場の大きさで差が大きい項目です。1,000人以上の職場と10〜99人の職場では、同じ40代前半でも年に約71万円違いました。下では年齢・経験年数・職場の規模・病院かクリニックか、の4つに分けて並べます。
看護師のボーナスの平均:年85.6万円・約2.6か月分
令和7年賃金構造基本統計調査(企業規模10人以上、常勤などの一般労働者)の数字です。この調査の「年間賞与その他特別給与額」は、令和6年1月〜12月の1年間に支払われた賞与・期末手当などの合計です。
| 項目 | 看護師 | 准看護師 |
|---|---|---|
| 平均年齢 | 42.1歳 | 51.8歳 |
| 所定内給与(月) | 33.3万円 | 27.9万円 |
| 年間賞与など | 85.6万円 | 63.7万円 |
| 所定内給与の何か月分か | 約2.6か月分 | 約2.3か月分 |
| 1回あたり(2回で割った場合) | 約42.8万円 | 約31.8万円 |
「何か月分」は、年間賞与を所定内給与で割って出した目安です。求人票の「賞与◯か月分」は、多くが基本給を基準にしています。基本給は所定内給与(基本給+毎月決まって出る手当)より小さいので、同じ額でも「基本給の◯か月分」で書くと、月数はこれより大きく見えます。准看護師との差は准看護師の給料と正看護師との差でくわしく比べています。
職場の規模別:大きい病院ほどボーナスが多い
同じ統計を、法人全体の働く人の数(企業規模)で分けました。
| 企業規模 | 年間賞与など | 所定内給与(月) | 何か月分か |
|---|---|---|---|
| 1,000人以上 | 105.7万円 | 34.4万円 | 約3.1か月分 |
| 100〜999人 | 77.0万円 | 32.9万円 | 約2.3か月分 |
| 10〜99人 | 62.4万円 | 32.1万円 | 約1.9か月分 |
| 全体(10人以上) | 85.6万円 | 33.3万円 | 約2.6か月分 |
毎月の所定内給与は、規模でほとんど変わりません(32.1万〜34.4万円)。差がつくのはボーナスです。1,000人以上と10〜99人では、年間賞与だけで43.3万円の差がありました。
年齢をそろえても、この差は残ります。
25〜29歳で約55万円、40〜44歳では約71万円の差。小さい職場のボーナスは、大きい職場の半分前後という年代が多いことになります。
毎月の給料はほぼ同じなのに、ボーナスで年に50万〜70万円。求人を比べるときは、月給より先に賞与の実績を見たほうがいい、というのが表を作った実感です。
年齢別:40代以降で年100万円前後
規模をすべて合わせた年齢別の数字です。
| 年齢 | 年間賞与など | 所定内給与(月) | 何か月分か |
|---|---|---|---|
| 20〜24歳 | 52.9万円 | 28.6万円 | 約1.9か月分 |
| 25〜29歳 | 79.2万円 | 31.1万円 | 約2.5か月分 |
| 30〜34歳 | 73.5万円 | 31.6万円 | 約2.3か月分 |
| 35〜39歳 | 87.7万円 | 32.9万円 | 約2.7か月分 |
| 40〜44歳 | 98.5万円 | 34.3万円 | 約2.9か月分 |
| 45〜49歳 | 96.8万円 | 35.4万円 | 約2.7か月分 |
| 50〜54歳 | 103.8万円 | 36.3万円 | 約2.9か月分 |
| 55〜59歳 | 101.9万円 | 36.2万円 | 約2.8か月分 |
| 60〜64歳 | 71.0万円 | 34.0万円 | 約2.1か月分 |
20代前半は52.9万円と小さめです。この年代は勤続年数の平均が1.6年で、前の年に1年分まるごと在籍していない人が多いためと考えられます。30代前半で一度下がるのは、統計からは理由が分かりません(産休・育休などで支給期間が短い人が混ざる可能性はありますが、推測です)。
1年目・経験年数別:経験0年は11.4万円
「看護師 1年目のボーナス」を知りたい人は多いはずです。経験年数別の表では、次のとおりでした。
| 看護師としての経験 | 年間賞与など | 所定内給与(月) |
|---|---|---|
| 0年 | 11.4万円 | 27.8万円 |
| 1〜4年 | 77.9万円 | 30.5万円 |
| 5〜9年 | 80.1万円 | 31.5万円 |
| 10〜14年 | 81.3万円 | 32.7万円 |
| 15年以上 | 100.8万円 | 35.9万円 |
経験0年が11.4万円と極端に小さいのは、調査の数え方のせいです。給料は令和7年6月分、賞与は令和6年1〜12月分を聞いています。令和7年4月に働き始めた新人には、令和6年の賞与がそもそもありません。
つまり、この統計から「1年目の夏・冬のボーナスがいくらか」は直接は分かりません。1年目は、賞与の算定期間(いつからいつまで働いた分か)の途中で入職します。在籍期間に応じて減らす決まりの職場では、最初の賞与は満額になりません。実際の額は、内定先の就業規則や賃金規程、求人票の「賞与」欄で、算定期間と1年目の扱いを確かめてください。経験1〜4年の77.9万円が、2年目以降の目安になります。
病院とクリニックの差:公立病院は年137.8万円
国の「第25回医療経済実態調査」には、常勤の看護職員1人あたりの賞与が、病院・診療所の開設者ごとに載っています。看護職員は保健師・助産師・看護師・准看護師を合わせた数字で、令和6年度の額です。
| 職場(開設者) | 賞与(年額) | 給料(年額) |
|---|---|---|
| 一般病院・公立 | 137.8万円 | 475.5万円 |
| 一般病院・国立 | 111.5万円 | 449.2万円 |
| 一般病院(全体) | 105.2万円 | 435.6万円 |
| 一般病院・医療法人 | 73.9万円 | 402.8万円 |
| 一般診療所(クリニック)・医療法人 | 66.2万円 | 347.0万円 |
| 一般診療所(クリニック)・個人 | 61.6万円 | 313.2万円 |
公立病院と個人のクリニックでは、賞与だけで年に76.2万円の差。病院でも、医療法人の病院(73.9万円)は公立(137.8万円)の半分ほどです。「病院だから高い」ではなく、誰が運営しているかで大きく違います。年収全体の比較は看護師の平均年収にまとめています。
参考までに、国家公務員の期末・勤勉手当(ボーナス)は、令和8年の人事院勧告で年間4.65月分から4.70月分への引き上げが勧告されました。公立病院の職員の賞与の月数は、それぞれの自治体の条例などで決まります。
ボーナスの手取りは、どう引かれる?
ボーナスからは、健康保険料・厚生年金保険料・雇用保険料(40歳以上は介護保険料も)と、所得税が引かれます。住民税は、ふつうボーナスからは引かれず、毎月の給料から引かれます。
所得税は、国税庁の「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表」を使い、前の月の給料(社会保険料などを引いた後)と扶養の人数で税率が決まります。同じボーナス額でも、前の月の給料や扶養の人数で手取りが変わるのはこのためです。自分の条件での手取りは、手取り計算に月給と賞与を入れて確かめられます。
ボーナスを増やすには:求人票で見る3つのこと
ここまでの数字から言えるのは、ボーナスは「同じ看護師でも職場で大きく違う」ということです。職場を比べるときは、次の3つを確かめます。
- 賞与は「何の」何か月分か:基本給の◯か月分か、月給(手当込み)の◯か月分か。同じ「4か月分」でも年額が変わります
- 前年度の実績か、予定か:「実績◯か月分」と書いてあるか。業績で変わる職場もあります
- 1年目・中途入職の扱い:最初の夏・冬が満額か、算定期間で按分されるか
今の職場と求人の条件は、求人の年収比較で賞与まで入れた年額にそろえて比べられます。夜勤や資格手当も含めた年収の目安は、トップページの給料シミュレーターで計算できます。給料全体を上げる方法は看護師の給料アップの方法に並べました。
賞与の実績は、求人票だけでは分かりにくいこともあります。転職サービスに無料で相談すると、求人先の賞与の算定方法や前年度の実績を確認してもらえることがあります。サービスごとの違いは看護師の転職サービスの比較にまとめています。
よくある質問
Q. 看護師のボーナスは平均で何ヶ月分? A. 令和7年賃金構造基本統計調査では、年間賞与85.6万円は所定内給与(月33.3万円)の約2.6か月分です。求人票の「基本給の◯か月分」で数えると、基本給が所定内給与より小さいぶん、月数はこれより大きく出ます。
Q. 看護師1年目の冬のボーナスはいくら? A. 1年目だけの額を集計した国の統計は見当たりません。統計の経験0年(11.4万円)は前の年の賞与を聞いているため、1年目の実際の額とは違います。内定先の賃金規程で、冬の賞与の算定期間と1年目の扱いを確かめてください。
Q. クリニックの看護師のボーナスは少ない? A. 医療経済実態調査(令和6年度)では、看護職員の賞与は医療法人のクリニックで66.2万円、個人のクリニックで61.6万円。病院全体(105.2万円)より約40万円少なくなっています。ただし、クリニックにも賞与の高いところはあり、個々の求人の実績で比べるのが確実です。
まとめ
- 看護師のボーナス(年間賞与)の平均は85.6万円、所定内給与のおよそ2.6か月分(令和7年賃金構造基本統計調査)
- 1,000人以上の職場は105.7万円、10〜99人は62.4万円。毎月の給料より、ボーナスで差がつく
- 経験0年の11.4万円は調査の数え方によるもの。2年目以降の目安は経験1〜4年の77.9万円
- 病院・クリニック別では、公立病院137.8万円から個人のクリニック61.6万円まで(令和6年度)
- 求人は「何の何か月分か」「実績か」「1年目の扱い」を確かめ、年額にそろえて比べる
参考(いずれも2026-10-14に確認):
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者・職種(政府統計の総合窓口 e-Stat)(第1表:職種・企業規模別の給与と賞与、第5表:年齢階級別、第14表:経験年数階級別。2026年3月24日公開)
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査の概況」調査の概要(賞与は令和6年1月〜12月の1年間の額)
- 厚生労働省「第25回医療経済実態調査(医療機関等調査)報告の概要」(開設者別の看護職員の給料・賞与の年額、令和6年度)
- 人事院「令和8年 人事院勧告・報告の概要」(期末・勤勉手当 年間4.65月→4.70月)
- 国税庁「No.2523 賞与に対する源泉徴収」