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看護師10年目、年収はいくら?

経験10〜14年の平均は473.1万円(手当を除く)。夜勤・残業の手当を足すと約512万円

タブレットのグラフを見る看護師のイラスト

くわしく

年収の目安は、統計の「所定内給与額×12+年間賞与その他特別給与額」です。所定内給与には夜勤手当・残業代などの超過労働給与が入らないので、手当込みの額は看護師全体の超過労働給与の平均(月3.3万円)を足して出しています。入力した年収そのものは送らず、50万円ごとの区分だけを匿名の集計に使います。

看護師10年目の年収は473.1万円。15年以上まで待っても+58.0万円

看護師の経験年数別の年収の目安の横棒グラフ。0年345.2万円、1〜4年443.5万円、5〜9年457.9万円、10〜14年473.1万円、15年以上531.1万円、経験年数計485.5万円
年収の目安=所定内給与額×12+年間賞与(夜勤手当・残業代は含まない)。令和7年賃金構造基本統計調査 第10表
経験年数月給(所定内給与額)年間賞与年収の目安労働者数
0年27.8万円11.4万円345.2万円5.5万人
1〜4年30.5万円77.9万円443.5万円16.8万人
5〜9年31.5万円80.1万円457.9万円13.7万人
10〜14年32.7万円81.3万円473.1万円10.6万人
15年以上35.9万円100.8万円531.1万円43.7万人
経験年数計33.3万円85.6万円485.5万円90.3万人

10年目(経験10〜14年)の年収は、手当を除いて473.1万円。新卒(経験0年)からの伸びは127.9万円ですが、そのうち98.3万円は1〜4年目で付いた分です。5年目から14年目までの10年間で、年収は29.6万円しか動いていません。

その先の15年以上で531.1万円。10年目からの差は58.0万円で、うち賞与の差が19.5万円です。15年以上の区分には師長・主任などの役職者も入っています(統計は役職を分けていません)。

経験年数の表で目を引くのは、5〜9年と10〜14年の月給の差が1.2万円しかないことです。10年目で「思ったより上がっていない」と感じるのは気のせいではなく、統計がそう言っています。

求人の年収を、今の職場と同じ式で比べる

同じ10年目でも、年齢で25.2万円違う

看護師の経験10〜14年の年齢別の年収の目安の横棒グラフ。30〜34歳464.3万円、35〜39歳467.3万円、40〜44歳489.5万円、45〜49歳489.4万円、50〜54歳485.7万円、55〜59歳481.4万円、60〜64歳468.2万円
経験10〜14年の看護師を年齢で分けた年収の目安。25〜29歳以下は該当者なし。同 第10表
年齢(経験10〜14年)月給(所定内給与額)年間賞与年収の目安
30〜34歳32.2万円78.4万円464.3万円
35〜39歳32.5万円77.8万円467.3万円
40〜44歳33.2万円91.2万円489.5万円
45〜49歳33.8万円84.0万円489.4万円
50〜54歳33.2万円87.3万円485.7万円
55〜59歳32.4万円92.6万円481.4万円
60〜64歳33.7万円63.5万円468.2万円

経験10〜14年の中で見ると、30代前半は464.3万円、40代前半は489.5万円。差の25.2万円のうち賞与が12.9万円です。30代の賞与は78万円前後、40〜50代は84〜93万円。同じ経験年数でも年齢が上がると賞与が増えるのは、賞与が経験年数より勤め先の評価と役職に連動しているからだと私たちは読んでいます(推測。統計は役職を分けていません)。

30代前半で10年目の人は、統計上は看護師全体の平均年収524.7万円(平均42.1歳)にまだ届いていません。平均より低いのは年齢が若いからで、経験が足りないからではありません。

10年目の年収差は、職場の規模で94.6万円

看護師の経験10〜14年の職場の規模別の年収の目安の横棒グラフ。1,000人以上515.2万円、100〜999人458.7万円、10〜99人420.6万円、規模計473.1万円
経験10〜14年の看護師を企業規模で分けた年収の目安。規模は法人全体の常用労働者数。同 第10表
職場の規模(経験10〜14年)月給(所定内給与額)年間賞与年収の目安
1,000人以上34.1万円106.3万円515.2万円
100〜999人32.1万円74.1万円458.7万円
10〜99人31.1万円47.1万円420.6万円
規模計32.7万円81.3万円473.1万円

同じ経験10〜14年で、1,000人以上の職場は515.2万円、10〜99人の職場は420.6万円。差は94.6万円で、そのうち59.2万円が賞与の差です。月給の差は3.0万円しかありません。

つまり10年目の年収を一番動かすのは、勤続年数でも年齢でもなく、勤め先の規模(賞与の月数)です。求人票を見るときは月給より先に「賞与 何か月分・前年実績」を見てください。

1,000人以上の職場の10年目は、賞与だけで106.3万円。10〜99人の職場の47.1万円の2倍以上です。月給の差は3万円なのに年収が90万円以上変わる理由は、ここにあります。

負担を増やさずに給料を上げる4つの方法を見る

10年目の月給34.0万円のうち、基本給は25.4万円

日本看護協会の2025年病院看護実態調査(有効回答3,502施設、2025年10〜11月)では、勤続10年(31〜32歳・非管理職)の基本給は254,286円、税込給与総額は340,278円です。税込給与総額は夜勤手当(2交代で月4回の前提)や住宅手当などを含み、時間外手当は除いた額です。

区分基本給税込給与総額手当の分
新卒(高卒+3年課程)216,416円285,078円68,662円
新卒(大卒)221,883円292,527円70,644円
勤続10年(31〜32歳・非管理職)254,286円340,278円85,992円

月給34.0万円のうち基本給は75%。残りの8.6万円が手当で、このうち2交代の夜勤4回分が約4.6万円(1回11,470円)。夜勤を外れると月給の1割強が消える計算で、育休・時短・日勤への異動のときに効いてきます。夜勤の回数が基準のどこにあるかは夜勤72時間ルールの計算で、月何回まで入れるかは看護師の夜勤回数の上限にまとめています。

基本給の引き上げ率は、新卒が約3%に対して勤続10年は1.6%。初任給は上がっても、10年目の基本給は同じ率では動いていません。

月給34.0万円・賞与81.3万円の手取りを出す

10年目から年収を上げる道(負担が増えない順)

  1. 賞与の月数を比べる:同じ経験でも規模で94.6万円。求人の年収比較に今の月給・賞与・夜勤回数と求人の条件を入れると、年額の差と内訳が出ます。
  2. 手当の付き方を確かめる:勤続10年の月給34.0万円のうち手当が8.6万円。住宅手当・資格手当・役職手当の有無で、同じ基本給でも月2〜3万円動きます。相場は看護師の夜勤手当の相場にあります。
  3. 役職・認定の加算:15年以上の賞与100.8万円は役職者を含んだ平均です。主任手当・認定看護師の手当は職場ごとの規程で決まるので、就業規則の「手当」の表を一度読んでください。
  4. 夜勤を増やす:2交代の夜勤手当は1回11,470円。月1回増やして年13.8万円。働く量を増やす道なので、1〜3を見てからにしてください。

よくある質問

夜勤なしの10年目の年収は、いくらが目安ですか?

統計の所定内給与額には夜勤手当が入らないので、手当を除いた473.1万円(月給32.7万円+賞与81.3万円)が、夜勤なし・残業なしの10年目に近い数字です。日勤だけの職場は基本給の決め方も違うので、職場別の数字は看護師の夜勤なしの年収で見てください。

男女で10年目の年収は違いますか?

経験10〜14年の男性は月給34.1万円・賞与92.7万円で年収の目安502.0万円、女性は月給32.4万円・賞与79.2万円で467.7万円です(第14表)。差34.3万円のうち賞与が13.6万円を占めます。

10年目で年収500万円は平均より上ですか?

経験10〜14年・30〜34歳の手当込みの平均は約504万円なので、500万円はほぼ平均です(上のツールの判定は「ほぼ同じ」)。手当を除いた統計の473.1万円と比べると上ですが、1,000人以上の職場の同じ経験の平均(約554万円)には届いていません。

出典

2026年10月27日に確認。

公開日: