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看護師の夜勤なし(日勤のみ)の年収は?夜勤月4回分で年55万円の差

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結論:2交代の夜勤を月4回している看護師が夜勤なしになると、夜勤手当だけで年に約55.1万円(手取りで約43.1万円)減ります(夜勤手当の平均1回11,470円、日本看護協会「2025年病院看護実態調査」で計算)。一方で、夜勤なしで働く看護職は約3割いて、「日勤のみ」の働き方を用意している病院も半数を超えています。

この記事では、夜勤なしの年収を「夜勤の回数別」「経験年数別」「職場別」に分けて数字で並べました。夜勤をやめるかどうか考えるときの物差しにしてください。

夜勤なしで働く看護職はどれくらいいる?

日本看護協会の「2025年看護職員実態調査」で、働いている看護職(自営業・離職中の人を除く)に夜勤の状況をたずねた結果は次のとおりです(割合の大きい順の上位4つ)。

夜勤の状況 割合
2交代制(16時間以上の夜勤) 25.2%
職場(配属部署)に夜勤はない 19.6%
職場に夜勤はあるが現在はしていない(日勤のみ) 11.3%
2交代制(16時間未満の夜勤) 10.1%

「職場に夜勤がない」と「日勤のみ」を合わせると30.9%です。夜勤なしで働く看護職は、決して少数ではありません。

病院の側も、日勤のみの働き方を用意し始めています。同じ日の「2025年病院看護実態調査」では、正職員の看護職員を確保するために導入している働き方として、「日勤のみ」が54.7%で最も多く、「夜勤回数や夜勤時間、曜日が選択できる」が44.1%でした。夜勤なしの選択肢は、診療所(クリニック)だけでなく病院にもあるということです。

夜勤をやめると年収はいくら下がる?

夜勤手当の平均額は、2交代の夜勤が1回11,470円、3交代は準夜勤4,300円・深夜勤5,211円です(日本看護協会「2025年病院看護実態調査」)。この平均額で、夜勤をやめたときに減る夜勤手当を計算しました(税金・社会保険料を引く前の額)。

2交代の場合

いまの夜勤の回数 減る額(月) 減る額(年)
月2回 22,940円 275,280円
月4回 45,880円 550,560円
月6回 68,820円 825,840円
月8回 91,760円 1,101,120円

3交代の場合(準夜勤と深夜勤を同じ回数ずつ)

いまの夜勤の回数 減る額(月) 減る額(年)
準夜3回・深夜3回 28,533円 342,396円
準夜4回・深夜4回 38,044円 456,528円
準夜5回・深夜5回 47,555円 570,660円

2交代で月4回なら年に約55万円、月8回なら年に100万円を超える差です。ただし、これは「夜勤手当の平均額」で計算した目安です。病院によっては、夜勤手当とは別に深夜の割増賃金を払っているところもあり、その場合は減る額がもっと大きくなります。自分の給与明細の夜勤の手当を、夜勤手当の比較計算で平均と比べておくと、正確な差がわかります。

手取りでいくら減る?

夜勤手当にも社会保険料と税金がかかるので、手取りで減る額は額面より小さくなります。当サイトの看護師の手取り計算と同じ計算方法(令和8年度の協会けんぽ・厚生年金の料率、令和8年分の源泉徴収税額表)で、次の例を計算しました。

いまの夜勤の回数 毎月の手取り(夜勤あり) 夜勤なしの手取り 手取りで減る額(月) 手取りで減る額(年)
月2回 215,413円 197,454円 17,959円 215,508円
月4回 233,383円 197,454円 35,929円 431,148円
月6回 251,150円 197,454円 53,696円 644,352円
月8回 268,885円 197,454円 71,431円 857,172円
2交代の夜勤をやめたときに減る年額の横棒グラフ。基本給25万円・東京都・30代・扶養なしの例で、月2回は額面27.5万円・手取り21.6万円、月4回は額面55.1万円・手取り43.1万円、月6回は額面82.6万円・手取り64.4万円、月8回は額面110.1万円・手取り85.7万円が減る
夜勤をやめたときに減る年額(夜勤手当は日本看護協会「2025年病院看護実態調査」の平均、手取りは当サイトの手取り計算で試算)

この例では、減る額面のおよそ78%が、手取りでも減ります。夜勤なしで夜勤月4回と同じ手取りを保つには、基本給などの毎月の給料が約4.6万円高い職場が必要、という計算です。

計算の注意:住民税は、その年の収入をもとにした目安です(実際の住民税は前の年の収入で決まるため、夜勤をやめた翌年度まで前の額が続きます)。社会保険料も、決め直されるまでは前の額のままのことがあります。

経験年数別:夜勤なしの月給の目安

日本看護協会の「2025年病院看護実態調査」には、病院で働く看護師の月の給与総額(税込)の平均が載っています。この給与総額は、2交代なら月4回(3交代なら月8回)の夜勤をした前提で、夜勤手当や通勤手当なども含んだ額です(残業代は含みません)。

そこから2交代4回分の平均の夜勤手当(45,880円)を引くと、夜勤なしの月給のおおよその目安になります。

経験年数 基本給(平均) 給与総額(夜勤4回の前提) 夜勤4回分を引いた目安
新卒(高卒+3年課程) 216,416円 285,078円 約23.9万円
新卒(大卒) 221,883円 292,527円 約24.7万円
勤続10年(31〜32歳・非管理職) 254,286円 340,278円 約29.4万円

※右の列は、病院ごとの実際の夜勤手当ではなく、平均額で引いた当サイトの試算です。

夜勤4回分は、新卒では給与総額の約16%、勤続10年では約13%にあたります。新卒の手取りの目安は看護師の手取り計算に月給を入れると確かめられます。

職場別:夜勤のない職場が多い診療所の年額

夜勤のない職場の代表は、入院のない診療所(クリニック)です。国の「第25回医療経済実態調査」(令和6年度)では、常勤の看護職員(保健師・助産師・看護師・准看護師)1人あたりの年額(給料+賞与)は次のとおりでした。

職場(開設者) 給料(年額) 賞与(年額) 合計
一般病院(全体) 435.6万円 105.2万円 540.8万円
一般病院・医療法人 402.8万円 73.9万円 476.6万円
一般診療所・医療法人 347.0万円 66.2万円 413.2万円
一般診療所・個人 313.2万円 61.6万円 374.8万円

※税金・社会保険料を引く前の額。病院の年額には夜勤手当が含まれていると考えられます。診療所の中にも入院用のベッドがあり夜勤がある所もあるため、すべてが「夜勤なし」の数字ではありません。

病院全体と医療法人の診療所の差は年に約128万円です。上の計算では、夜勤月4回の夜勤手当は年に約55万円でした。つまり、病院と診療所の差は夜勤手当だけでは説明できず、基本給や賞与の差も大きいと読み取れます。病院・診療所ごとのくわしい比較は、看護師の平均年収にまとめています。

夜勤なしでも年収を下げにくくする確認ポイント

夜勤をやめると年収は下がりやすくなります。それでも下がり幅を小さくするために、求人票や今の職場で次の点を確認しましょう。

いまの職場と求人の条件は、求人の年収比較で夜勤手当・賞与まで年額にそろえて比べられます。夜勤の回数を変えたときの年収は、トップページの給料シミュレーターでも計算できます。

職場を変えることも選択肢の一つです。転職サービスに無料で相談して、夜勤なしの求人の基本給や賞与の条件を聞いてみる方法もあります。サービスごとの違いは看護師の転職サービスの比較を読んでみてください。

よくある質問

Q. 夜勤なしの看護師の年収は平均でいくら? A. 夜勤なしの看護師だけを集計した公的な統計は見当たりません。目安としては、いまの年収から夜勤手当の年額(2交代月4回で約55万円)を引く方法と、診療所の看護職員の年額(医療法人413.2万円、個人374.8万円、令和6年度)を見る方法があります。

Q. 夜勤をやめると、手取りはすぐ下がる? A. 毎月の給料は夜勤手当のぶんすぐに下がりますが、住民税は前の年の収入で決まるため、翌年度まで前の額が続きます。社会保険料も、決め直されるまで前の額のことがあります。最初の1年は、計算より手取りが少なく感じることがあります。

Q. 夜勤を減らすのと、なくすのはどちらがいい? A. お金だけなら、回数を減らすほうが年収は下がりにくいです。病院の44.1%は夜勤回数や時間を選べる働き方を導入しています。体調や家庭の事情と合わせて、職場に相談してみましょう。給料を上げるほかの方法は看護師の給料アップの方法にまとめています。

まとめ

参考(いずれも2026-10-10に確認):